脳こうそくで倒れ、リハビリ中の日本代表前監督のイビチャ・オシム氏(66)に、日本協会がユースから下の世代の責任者への就任を要請することが24日、分かった。同協会の川淵三郎キャプテン(71)は「倒れてから、ある程度回復した段階でオシムが『子供の指導をしたい』と話をしていたので、その気持ちが今も変わらなければ、文句なしにお願いしたい」と明かした。今週中にオシム氏に会って、直接打診する。

 現在、オシム氏は都内の病院でリハビリに専念しており、Jリーグやナビスコ杯も視察できるまで回復した。主治医に勧められダイエットにも励み、体重を約20キロ落とし、100キロを切ったという。近日中には退院する予定で、退院後も「日本にとどまってリハビリを続けたい」との意向を日本協会に伝えている。

 オシム氏の日本残留の意向を伝え聞いた川淵キャプテンは「どういうことが可能かを聞いた上で、新たな契約を結びたい。『日本サッカーに貢献したい』という気持ちもあるようだし新しい役職をつくってもいい」。オシム氏の意向次第だが、ユース以下を統括するGMもしくは総監督に就任する可能性もある。