鹿島FW興梠慎三(22)の日本代表招集に暗雲が立ちこめてきた。アジア・チャンピオンズリーグのアウェー上海申花戦から一夜明けた20日、チームとともに帰国。同戦で痛めた右胸付近が肋(ろく)軟骨損傷の疑いがあることが判明。21日の精密検査の結果次第で6月6日のW杯最終予選ウズベキスタン戦に間に合わない可能性が出てきた。

 興梠は「痛くて寝られなかった。せきやくしゃみをしただけで痛い」と険しい表情を浮かべた。試合後のエックス線検査で骨折は確認されなかったが、香取チームドクターは肋軟骨損傷の可能性を指摘。「レントゲンに写らない肋軟骨の部分を精密検査する。個人差はあるが骨折なら全治3週間、そうでなくても2週間」と説明した。

 この日、代表スタッフから鹿島側に興梠の状態について問い合わせがあり、興梠が代表にリストアップされていることも判明。それだけに、21日の代表発表前の精密検査の結果が注目される。