8月27日から英マンチェスターを皮切りに、スペインのビルバオ、バルセロナなど欧州視察中の日本協会・犬飼基昭会長(67)が、代表選手の海外挑戦を奨励する考えを示した。「これからの日本代表は、みんなが海外のレベルの高いクラブで活躍することが理想だ。そのメンバーが一斉に集まれば、非常に大きな相乗効果が期待できる」。将来的に日本代表全員が「海外組」となることを理想とした。

 現代表ではFW岡崎、DF長友、闘莉王、阿部らが海外挑戦への強い意欲を持つ。国内志向だったDF内田も視野を広げつつあり、犬飼会長の言葉は、10年W杯南アフリカ大会以後の海外挑戦への大きな後押しになる。特に、体格では劣るものの、運動量、機敏さ、球際の強さで勝負する長友、岡崎らにとって、オランダ代表は絶好の腕試しの相手となりそうだ。