【プレトリア(南アフリカ)】日本代表のMF松井大輔(29=グルノーブル)が、W杯後にも新天地スペインへの移籍を決断する可能性が高まった。松井は、99-00年にリーグ制覇したデポルティボから獲得の打診を受けていることを認めた上で「(クラブの)補強の状況もあるから、W杯が終わってからしっかりと判断して決めたい」と明かした。関係者によるとデポルティボ側からは、既に金銭を含めた条件面の提示を受けたという。

 今大会での活躍により、松井の欧州での評価は急上昇している。バランシエンヌなどフランスの複数クラブやセリエAに昇格するブレシア、ロシアのクリリア・ソベトフの他に、ウクライナ、さらにポルトガルのクラブからも獲得の意思表明を受けている。ロシアのソビエツキースポルト紙は28日までに「松井がモスクワのクラブと交渉中」と報道。華麗な攻撃力に魅了され、欧州での注目度は過熱していく一方だ。

 今後、欧州チャンピオンズリーグなど主要大会への出場権があるビッグクラブからオファーが来る可能性もある。松井は世界最高峰の攻撃的サッカーを展開するスペインを第1候補にする方針。7月下旬にも移籍先が決まる。