合宿中の日本代表は6日、埼玉県内のグラウンドで非公開練習を行った。

 アルベルト・ザッケローニ監督(57)が日本サッカー改革に乗り出す。この日の練習前のミーティングで「ボールを回しすぎだ。ゴール前を固め、取って縦に急げ。パス一本で勝負しろ」と呼びかけた。得点不足解消へ意識を植え付けた。

 岡田ジャパンがテーマにしており、これまで日本サッカーの持ち味でもあったパスの「連動」からの脱却を図った。「日本の攻撃はいいものを持っているが、国際レベルで必要なもっと縦にボールを運ぶためのやり方を勉強させる」と言い切った。

 これまでのパスサッカーの中心だったMF遠藤も「至ってシンプル。シュートを意識してゴールに向かっていく。パスも大事だけど、一番はシュート」と意図を理解。W杯8強以上を目指す上で必要不可欠の得点力をザッケローニ監督が注入する。