日本代表FW本田圭佑(25=CSKAモスクワ)が28日のリーグ戦で負った右膝の故障により、30日の代表練習を取りやめた。この日午前に帰国した本田は、ケガを否定し無事を強調していたが、予想外に重傷だった。

 FW香川真司(22)が、9月2日のW杯ブラジル大会アジア3次予選北朝鮮戦(埼スタ)でトップ下を務める可能性が浮上した。本田が欠場した場合、代役として入る。所属のドルトムントでは不動のトップ下だが、日本代表では左サイドが定位置になっていた。この日は非公開で調整し「代表ではトップ下をやったことがないですけれど、日本にはドルトムント以上にボランチに前に出られるうまい選手が多い」と攻撃の組み立て方をイメージした。

 急成長を遂げた若き日本の攻撃の軸には、マンチェスターUが獲得に動くなど今夏にも移籍の可能性があった。欧州の移籍市場は31日に締め切られるため、香川は「今、いろいろ交渉を進めてもらっている段階です」と冗談を飛ばした後に「ドルトムントに残ってやることにしました」と残留を宣言。今後は代表でW杯予選を戦い、所属クラブでは欧州チャンピオンズリーグに挑むことになりそうだ。