U-22(22歳以下)日本代表主将のMF山村和也(21=流通経大)が左足小指の付け根の骨折で、明日30日に手術を受けることになった。28日、流通経大の中野雄二監督(48)が「本人の強い希望があり、明日(29日)に緊急入院して、明後日に手術をすることに決まりました」と話した。復帰時期は「あわよくば12月のインカレ(全日本大学サッカー選手権)に間に合えばと思っています」とし、全治2~3カ月となる見込みで、11月のロンドン五輪アジア最終予選2試合の出場は絶望的となった。

 もともと慢性的な痛みに悩まされていたが、26日の練習中に激しい痛みを訴えたという。途中で切り上げて、翌27日に茨城県内の病院でMRI検査を受け、左第5中足骨にひびが入っていることが判明した。この日、ナビスコ杯の川崎F-横浜戦を観戦した、同代表でも流通経大でもチームメートのDF比嘉は「前から痛い、痛いと言っていました。12月まで戻れなさそうです」と話した。

 ロンドン五輪アジア最終予選は11月22日にアウェーのバーレーン戦、同27日にホームのシリア戦が控えるが、欠場が決定的だ。不動のボランチとしてチームをけん引してきた主将の離脱で、五輪への道にも暗雲が立ち込めることになった。