なでしこジャパンMF澤穂希(35)が、初選出のMF猶本光(20)から技を盗む!?

 15年女子W杯カナダ大会の予選を兼ねるアジア杯(14日開幕、ベトナム)に向けて5日、大阪府内で合宿が始まった。澤は「澤2世」の呼び声の高い15歳下の猶本のシュートを絶賛。猶本らフレッシュな選手と澤らベテラン勢が打ち解けられるようなパス回しなどを中心に、約1時間汗を流した。

 澤は、猶本に一目置いていた。INAC神戸の一員として、今季なでしこリーグ開幕戦で猶本の属する浦和と対戦。2-3で敗れ、猶本に勝ち越しゴールを含め2得点を許した。「シュートの質が高いと思った。その正確性が彼女の持ち味。自分自身にも参考にもなる。試合の中でいいプレーがあれば盗んでいきたい。年下、年上に関係なくいいプレーを持っている人を参考にしたい」。

 この日、実戦練習はほとんど行われず、打ち解けた雰囲気作りができるトレーニングが中心だった。まだ猶本とじっくり会話できていないが「いろいろコミュニケーションを取っていきたい。(初選出された選手らの)サッカーに対する考え方にも興味がある」。ベテランとして国内組の若手を引っ張る役割もある。チームが進化するために自らも新戦力の若いパワーを吸収していく。【辻敦子】