日本協会が今日6日の技術委員会で、八百長疑惑の告発状受理により解任された前日本代表監督アギーレ氏の後任人事の絞り込みをスタートさせる。既に欧州の主要リーグで実績を残した大物外国人監督を筆頭候補として人選を進めており、具体的な動きに入る。

 霜田正浩強化担当技術委員長(47)を中心とした技術委員会で討議し、候補を絞り込む。ザッケローニ氏、アギーレ氏という過去2人の日本代表監督の人事は原技術委員長(現専務理事)、霜田委員(現委員長)に一任されていたが、今回は技術委員会の会議で議論を経て後任を決める。

 欧州で実績を残した大物外国人監督を招へいするにしても、現在欧州各国はシーズンの最中で、代表も欧州選手権予選がスタートする。この状況下で後任人事が難航すれば、元鹿島監督のオリベイラ氏(現パルメイラス監督)、前ブラジル代表監督のスコラリ氏(現グレミオ監督)も候補として浮上してくる。

 大仁会長は3日の会見で「3月の親善試合に間に合わせたい。ただ、間に合わせ人事はしたくはない」と明言。日本代表は3月23日から国内合宿をスタートさせ、27日にチュニジア戦(大銀ド)、31日にウズベキスタン戦(味スタ)を控える。メンバー発表は同18日前後に行われる見込みだが、就労ビザの取得が進まなければ、「新監督」はメンバー発表会見にも出席できず、日本代表活動の指揮も執れない。国籍によってビザ取得の手続きは異なるが、早くても2週間ほどかかることが多いため、3月初旬に契約を基本合意しなければ、新体制の始動に影響が出そうだ。