鹿島の相手は、ゆるキャラ?

 17日にACL準々決勝第1戦で鹿島と対戦するアデレードが15日、来日後初の調整を行った。だがアジア制覇をかけた大舞台前の緊張感はない。到着した前夜には「夜遊びスポット」に行くことを希望(実現せず)。全体練習後も、輪になってボール遊びに興じる始末だった。

 舞台裏ではトラブルも起きていた。MFサリーは4月にコートジボワールから国籍取得したが、それまでの在住は約2年。FIFAは国籍取得選手の国際試合出場に関する規定として、変更後5年連続の居住を求めている。原則なので例外もあるが、未確認のまま登録したチームは大慌てだった。クラブ関係者は「AFC(アジアサッカー連盟)に確認する。ダメだったら、すでにブラジル人選手が3人いて外国人枠がいっぱいだから、出場できない」と話す「ゆるさ」だ。