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大黒様の説法にW杯西村主審「勉強に」

試合後に西村主審(左)と話し込む京都FW大黒
試合後に西村主審(左)と話し込む京都FW大黒

 J2京都の元日本代表FW大黒将志(34)が、W杯主審を説き伏せちゃった!? 18日、合宿地の鹿児島県霧島市で練習試合・讃岐戦にフル出場。終了間際に放ったヘディングシュートが、相手DFの手に当たった。しかし、2度のW杯で笛を吹いた西村雄一主審(42)は、解釈の違いからPKを取らず。試合後に2人は約15分間話し合い、最後は同主審が「勉強になりました」と頭を下げる“珍交流”となった。

 “事件”は、湯煙漂う温泉街にほど近いグラウンドで起きた。格上のはずの京都はシュートを打っても、打っても入らない。0-0のまま迎えた後半ロスタイム。大黒はCKを頭で合わせた。次の瞬間ボールは競り合った相手DFの手を直撃。「ハンドや!」。叫び声が響く。だが西村主審は「(DFとの)距離が近い」と言い返して、PKを取らずに試合を流した。

 納得がいかない大黒は、試合が終わるとツカツカと同主審の元に歩み寄った。話し合うこと約15分。10、14年大会と2度のW杯で笛を吹いた日本屈指の名審判である西村主審は、大黒とDFの2人が極めて至近距離にいたことから、ハンドは故意ではないとの見解を示した。一方、大黒はボールが来る前のDFとの駆け引きで、完全に相手を振り切っていたと主張。遅れたDFがジャンプと同時に手を上げたのは、故意に当たるとの見解を訴えかけた。

 最後に根負けしたのは「W杯審判」の方だった。

 西村主審 私は(ハンドは)故意ではないとの判断をしましたが、大黒選手は相手が間に合わないから手を上げたと言ってきた。選手の意見の方が正しいこともある。公式戦だと審判のジャッジが最終結論ですが、キャンプは審判も学習する場。勉強になりました。

 日本代表時代、終盤に劇的ゴールを決めて“大黒様”と呼ばれた男は満足げだ。「あれはハンドやね。まあ、西村さんも『勉強になった』って言うてくれたし、これが公式戦じゃなくて良かったよ」。主力組が出場した試合(45分×2本)は0-0。後味の悪さは、審判の主張を覆したことで消えた? 【益子浩一】

 ◆西村審判 04年に国際審判登録され、プロ契約審判として活躍。2度のW杯で笛を吹いた。10年南アフリカ大会は準々決勝のブラジル-オランダ戦で主審を務め、オランダFWロッベンの足を踏みつけたブラジルMFフェリペメロを退場させた。14年ブラジル大会は開幕戦のブラジル-クロアチアで主審。後半24分にエリア内で倒れたブラジルFWフレッジにPKを与えたことが、シミュレーションとも取れる微妙な判定だったことで世界中で議論を呼んだ。

 [2015年2月19日7時26分 紙面から]

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