宇佐美、昌子「一緒に代表」同期の誓い
サッカー界は俺たちに任せろ! Jリーグは19日、東京都内で今季の開幕を前にJ1~J3の全クラブが参加した合同会見「Jリーグ・プレスカンファレンス」を開いた。出席したG大阪FW宇佐美貴史(22)と鹿島日本代表DF昌子源(22)は、ともにG大阪ジュニアユース育ちで、92年生まれの「プラチナ世代」と呼ばれる。日本代表での活躍を目指す2人が中心となり、まずはJリーグを活気づける。
各クラブの代表が集結した会見の舞台裏だった。幕が上がるまでの間、宇佐美と昌子が偶然、顔を合わせた。G大阪は昨季のJ1王者であり3冠王者。その絶対的エースとして君臨する宇佐美と、今年1月のアジア杯日本代表の昌子。出てきた言葉は「2人で一緒に代表に入ろう。青いやつ(代表ユニホーム)着よう」。どちらから言うわけでなく、互いに自然に出た言葉だった。
2人は中学時代、一緒にG大阪のジュニアユースで過ごした。当時から宇佐美はスターで順調にトップまで昇格。当時、攻撃的MFだった昌子は、力の差を感じて鳥取・米子北高へ進学した。しかし現在、宇佐美はA代表に招集されることなく、1月のアジア杯を戦ったのは昌子だった。
「Jでも日本代表でも俺たちの世代が、やっていかなあかん」。思いは共通していた。トウェンテFW宮市らを含め、屈指の能力を持つ92年生まれの選手は“プラチナ世代”と呼ばれ、既にA代表に鹿島MF柴崎や東京FW武藤がいる。
今は、追いかける立場にある宇佐美は「『こいつは絶対、(代表に)呼ばな』と思われる選手にならなあかん。俺はまだそのレベルに達していない。もっと結果を求めなあかん」。
3月下旬には代表戦が控える。昌子は「宇佐美は入るやろうから、俺が頑張らんと」。宇佐美は「昌子さまさまでしょ」と笑ったが決意は固い。会見で2人は「アジアの王者になりたい」とACL優勝も誓った。金よりまぶしいプラチナ世代の代表として、2人はまずはJリーグから輝きを放つ。【小杉舞】
◆Jリーグ・プレスカンファレンス J開幕前にJ1、J2、J3全52クラブの監督と選手(代表1人ずつ)が一堂に会し、今季の抱負を語るイベント。前夜祭のような位置付けで、第1部がステージ上での開幕カード紹介と記念撮影、第2部は各クラブがブースを設けて自由取材を受ける。昨年までキックオフ・カンファレンスの名称でパーティーなども行われていた。
[2015年2月20日7時14分 紙面から]
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