J2磐田のGK牲川歩見(20)が、チームの新外国人GKカミンスキー(24)をお手本に16年リオデジャネイロ五輪日本代表へまい進する。25日に磐田市内で2部練習を消化。「GKからFWへのロングボールでカウンターのチャンスが生まれる」と飛距離&精度の強化のため、居残りで練習した。来月発表のリオ五輪1次予選メンバー入りへ、日々精進を掲げた。

 カミンスキーは体格が似ており、まさにお手本と言える。身長と体重は191センチ、86キロのカミンスキーに対し、牲川が195センチ、90キロ。「細身で自分に似ている。キャッチングやシュートストップの反応がすごくて、技術的にも吸収できることがたくさんある」。キャッチングでは、積極的に前へ取りに行く姿勢に影響を受けた。反応面でも「カミンスキーはすべてを予測しているから反応も速い。シュートストップも盗んでいきたい」と貪欲だ。

 U-22日本代表のシンガポール遠征でセットプレーから失点した反省がある。それでも「GKが主導権を握らないと。予選の前に課題が見つかってよかった」と前向き。目標は五輪での正GKだが「チームでもチャンスがあれば狙っていきたい」とカミンスキーに真っ向勝負を挑む構えだ。【岩田千代巳】