山形は2月28日、さいたま市内でJ2大宮と非公開の練習試合(45分×2本)を行い、2-0で勝利した。1本目は0-0だったが、2本目にMFディエゴとFW中島が決めた。試合後、報道陣の取材に応じた石崎信弘監督(56)は「ディエゴは相手のハンドで得たPK。裕希(中島)はアルセウのパスからいいタイミングで飛び出して、やっと入れた」と得点場面を説明した。

 今キャンプの対Jクラブとの練習試合は4勝1敗と大きく勝ち越したが、指揮官に満足する様子はない。昨季J1を戦ったメンバーが多く残った大宮に対して「前半からなかなかプレスがかからなくて、やりたいことができなかった。今までで一番強かったよ」と振り返った。ボールを支配される時間帯が長かったというが「ある程度はブロックをつくって守る形」(石崎監督)でしのぎ、地力のある相手から勝利を奪ったことには価値がある。

 1週間後に迫った仙台との開幕戦を見据えたメンバーで戦ったとみられるが、監督は「直前まで開幕スタメンは分からんよ」と強調した。今日1日にキャンプを打ち上げた後も、サバイバルは続きそうだ。【鹿野雄太】