名古屋FW小屋松知哉(19)がJリーグ開幕の松本戦(7日、豊田ス)でメンバー入りを狙う。4日、名古屋市内での練習でも軽快な動きを見せた。

 昨季、12年度高校選手権得点王の看板をひっさげて名古屋に入団。俊足を生かした攻撃とゴールセンスで4月6日の広島戦でデビュー。しかし、後半から出場したデビュー戦で前十字靱帯(じんたい)断裂の重傷を負い、わずか9分でピッチを後にした。

 厳しい治療とリハビリにも耐え、ケガも完治。今春のキャンプでも好調を維持。首脳陣の評価も上がっている。

 メンバー入りを狙う同世代のFWといえばグスタボだ。昨季、ブラジル・バイーアから期限付き移籍で名古屋入り、将来性を買われ今季の契約を勝ち取った。

 練習試合でも積極的にシュートを打つグスタボに、小屋松も「あいつはシュートも打つし、点も取りますからね。自分も結果と内容を求めながらやっていきたい」とライバルとして刺激を受けている。

 「ちょっとずつ感覚的にはよくなっていると思います。(監督も)見てくれていると思うので、開幕だけじゃなく、1年通してチームに貢献できるように頑張っていきたい」と話した。

 若い2人がいい争いをすれば名古屋の開幕ダッシュは実現のものとなるはずだ。