清水の新外国人コンビが「あうんの呼吸」で勝利を引き寄せる。明日28日のナビスコ杯横浜戦に備え、新加入のFWウタカ(31)とFWデューク(24)は26日、完全非公開のチーム調整に参加。ともにコンディションも万全に近い状態で、今季初めて、そろってスタメン出場する可能性が高い。自然と声も弾んだ。

 ウタカ チームが勝つために戦いたい。

 デューク 得点を決めて勝たなければいけない。

 同じ時期に加入したこともあり、ピッチ内外でコミュニケーションを高めている。ラーメンやすき焼きなど、日本食を食べにいくこともある。デュークは「まずかったことはない」と日本での生活に順応。ウタカも「ブラザー(兄弟)のようだ」と冗談交じりに語るほど、仲がいい。

 2人のコンビで局面を打開できる能力は魅力だ。22日の松本戦では1点を追う後半34分、デュークの高速クロスをウタカがゴール前で受けてチャンスを演出。同37分にも2人で右サイドを崩し、ゴールに迫った。まだ両者とも得点はないものの「(特徴は)理解し合えている」と声をそろえる。期待の助っ人コンビが息のあったプレーで公式戦2連敗中のチームを救う。【神谷亮磨】