右太もも裏の張りで離脱していたJ2札幌FW都倉賢(28)が、5日の次節東京V戦(札幌ドーム)で3戦ぶりに戦列復帰することが濃厚になった。2日、札幌・宮の沢の練習で、別メニューながらボールを使った練習を開始した。今日3日に完全合流する。「次の試合を目指している。違和感もないし、しっかり状態を上げて、監督に使ってもらえるようアピールしたい」と意気込んだ。

 頼れる男が戻ってきた。1日の京都戦は18本のシュートを放ちながら1-2と黒星。負傷のためスタンド観戦した都倉は「チャンスの数と勝敗が比例しないのがサッカー。でも、前半のサッカーをやっていけば確率は上がる。続けていくことが大事」と振り返った。4月5日は昨年の松本戦で、札幌移籍1号を決めた“記念日”。今年も、9番のパンチある1発で、チームの決定力不足を解消する。

 この日は、バルバリッチ監督が見守る中、約1時間、ボール回しからシュート練習と、精力的に汗を流した。動きに問題はなく、今日朝の時点でリバウンドがなければ、先発での復帰が濃厚。絶えず声を出せるムードメーカーが、4月1勝に導く。【永野高輔】