浦和MF柏木陽介(27)が、10日の川崎F戦をチーム成熟への試金石ととらえた。

 今季チームは移籍選手が多数加わったが、リーグ開幕からの4試合を3勝1分けとまずまずの滑り出し。不動の司令塔は「点を取るところはまだ力不足だけど、選手が変わっているから仕方ないところもある。それでも勝てているのが大きい」ととらえた。

 その中で、今季リーグ最多9得点を誇る川崎Fとの対戦を迎える。「おもしろい試合になる。攻撃的にいきたい。おそらく相手に回される時間もあるから、そこはがまんする。こっちがボールを持つ時間が長くなれば、相手も回せなくなるから、できるだけシンプルに1、2タッチで後ろで回してながら、サイドの脇から攻めていきたい」ともくろみを語った。

 11年以来、川崎F相手にはアウェーで勝っていない。生まれ変わりつつあるチームにとって、初めての大きな試練にもなりうる一戦だ。それでも柏木は「去年のサッカーを思い出しながら、新しいメンバーでもやれれば、よりよくなっていく」とポジティブに話す。悲願のリーグ制覇に向け、チームを一皮むけさせるつもりだ。