頼れる男が戻ってくる。今日27日のナビスコ杯神戸戦に備え、清水は26日、完全非公開で最終調整した。先月12日のリーグG大阪戦で右ひざ内側側副靱帯(じんたい)を損傷し、長期離脱していたDF犬飼智也(22)はフルメニューをこなしたようで、メンバー入りが確実となった。大榎克己監督(50)は「実戦から離れている選手も使いたい」と話しており、約1カ月半ぶりに実戦復帰する可能性もある。

 犬飼は「できるならやりたい。プレーも問題なくできる」と万全を強調した。患部にはテーピングをしているが、プレーには支障がないという。負傷後はほぼ毎日最後までクラブハウスに残り、治療とリハビリに専念。早期復帰を目指して最善を尽くしてきた。

 離脱していた期間にチームは4バックから3バックに変更。昨季まで松本に所属し、3バックの一角として全試合フル出場した犬飼にとっては慣れたシステムだ。「守備の仕方は松本と多少違う」というが「個人的には楽しみ」と自信はある。すでにナビスコ杯は予選敗退が決定。それでも、犬飼は「失うものはない。いいプレーをしてアピールしたい」と力を込めた。【神谷亮磨】