3年連続の得点王を狙う川崎FのFW大久保嘉人(33)が2日、明日4日に対戦するG大阪戦の日本代表組を“口撃”した。19ゴールで並ぶ相手FW宇佐美貴史(23)との得点王争いが佳境を迎えている。「申し訳ないけど自分は2回取ってるから。相手の方が、この機会を逃したら、という緊張があるんじゃないかな」。13年に初の得点王になった際、終盤に7試合無得点という生みの苦しみを経験している。精神的ゆとりをアドバンテージにする。

 「攻守のバランスがいいチーム」と敬意を表する相手最終ラインにもDF丹羽、米倉の日本代表コンビが名を連ねるが、“口撃”は勢いを増した。「今は代表に入るチャンスは誰でもあるから。フロンターレの攻撃アイデアがあれば崩すのは簡単」。さらに米倉が代表で左サイドバックで起用されていることにも触れ「おれもサイドバックにコンバートされようかな、ウソやけど」とジョークも飛び出した。

 味方守備陣は「嘉人さんに得点王を」と体を張って守る覚悟でいる。「(後ろに)頑張ってもらいましょう」と話す大久保の攻撃が、勝利への突破口となる。【岩田千代巳】