J2磐田のDF伊野波雅彦(30)が2日、6試合ぶりの出場へ意欲を見せた。チームはこの日、ヤマハスタジアムで、明日4日のホーム大宮戦に向けて紅白戦などを行った。8月15日のアウェー福岡戦(0-2)で左長母趾(ぼし)屈筋(左足親指を動かす筋肉)の筋損傷を負った伊野波は、紅白戦でセンターバックに入り、主力組でもプレーした。ヘディングでの競り合いやダッシュなども問題なくこなした。「状態はいい。後は試合勘だけ。(出場を)決めるのは監督なので」と笑顔で話した。

 痛みと付き合いながらのプレーになる。公式戦からは約1カ月半離れているが、9月24日のU-18日本代表との練習試合(0-3)に先発した。痛みを感じながらのプレーも「多少の痛みがあってもできる」と強気の姿勢を見せた。現在チームは2連勝中だが、どちらも3-2と失点を重ねている。守備の要の復帰は、今後のリーグ戦に向けて重要なポイントになる。

 さらに、勝ち点10差の首位大宮に勝てば、J2優勝も視野に入る。伊野波は「これから大事な試合が続く」と気合を入れた。【保坂恭子】