川崎FはエースFW大久保嘉人(33)の2発などでG大阪に打ち勝った。大久保は19得点と得点ランクで並んでいたG大阪のFW宇佐美の目の前で2得点を上積みし今季21得点。13年に続く2度目の20点の大台に乗せた。

 試合は前半2分、MF中野のマイナスのクロスにFW大久保が飛び込んで右足を振り抜き先制。同42分にG大阪はGKのはじいたこぼれ球をFWパトリックが押し込み追いつく。しかし、川崎Fは前半ロスタイムにMF中村の30メートルミドル弾が決まり2-1で折り返した。

 後半10分、川崎FのルーキーMF中野が得意のドリブルから2人をかわしてネットを突き刺し、J初ゴールで3-1。G大阪も粘りを見せ、後半21分にCKからパトリック、後半26分に倉田がクロスを合わせ3-3に追いつく。

 試合を決めたのは大久保。後半30分、川崎FはDF車屋がエリア内で倒されPKを獲得した。キッカーはエース大久保。相手GK東口の動きを読み、PKで勝ち越し弾。最後は、エウシーニョもネットを揺らしG大阪を振り切った。大久保はJ1通算154点目。「まだ4試合ある。自分が点を取れば勝てる。チームのために点を取れば、結果もついてくる」と話した。