J2C大阪のパウロ・アウトゥオリ監督(59=ブラジル)が、今季限りで退任することが12日、確実になった。

 就任1年目の同監督は、J2屈指の戦力を擁しながらもJ1自動昇格の2位磐田と勝ち点4差の4位に低迷。選手とのコミュニケーション面や強化部との行き違いもあり、仮にJ1昇格を果たした場合でも退任する方向だ。この日、同監督は「(途中で)辞めることはない」と話し、残り試合は指揮を執ることを強調した。

 後任はOBで韓国Kリーグ浦項の黄善洪(ファン・ソンホン)監督(47)が最有力。元韓国代表FWの黄監督とは昨オフにも基本合意しながら、ライセンス上の問題で破談になった経緯がある。そのため、クラブ側は日本での監督就任に必要なS級ライセンスと同等の資格取得に動いている。大熊清強化部長は「リスクマネジメントはしている」と説明。今後は黄監督を最有力にして、来季監督を決める方針だ。