目指せ! 東京パラリンピック!! 23歳以下の全盲または弱視障がい者を対象とした「ブラインドサッカーU-23 アスリート合宿」が24日、都内で開催され、将来の日本代表候補が汗を流した。

 日本ブラインドサッカー協会が主催する「キッズキャンプ」に参加した約80人の中から4人が参加。2回目を迎え、参加者は日本代表と同じアイマスクを着用し、ドリブルやシュート練習に励んだ。その中で、唯一女性の菊島宙さん(13)は強烈なキックを連発した。小4の時、日本代表黒田智成(36=たまハッサーズ)に誘われ、現在は加藤健人(29)が所属する「埼玉T・Wings」に属している。菊島さんは「黒田さんと加藤さんが憧れの存在。男にも負けません。日本代表になって、2人と同じフィールドに立つことが夢です」と熱く夢を語った。

 群馬県富岡市在住の園部優月くん(12)は落合啓士(37=buen cambio yokohama)の大ファンだ。今年4月には落合が富岡市を訪れ、個人指導をするほどのセンスの持ち主。園部くんは「落合さんにドリブルのテクニックを教わった。ドリブルの時に1回ボールを引くことが大切で、ブラインドサッカーがさらに楽しくなった」と笑みを見せた。

 ブラインドサッカー日本代表は先月、リオデジャネイロ・パラリンピックの出場権を懸けた「アジア選手権」で出場枠を獲得できなかった。同協会は5年後の東京パラリンピックに向けて「次世代選手の発掘・育成」を課題としている。