現役時代は守備的MFとしてニューヨーク・レッドブルズ(米MLS)などで活躍し、現在はニューヨーク・コスモス(北米サッカーリーグ)でアシスタント・スポーツディレクターを務めるルーク・ササーノ氏(30)が7日、柏-東京戦(柏)を観戦した。

 提携するMYYK社の代理人と一緒にJリーグ・クラブを視察して回っているササーノ氏は「来日の目的は日本の市場、選手、クラブについて調査すること。かつて王様ペレや皇帝ベッケンバウアーが所属したコスモスは歴史的なクラブ。世界中にファンがいるし、今後もクラブのマーケットを広げていくことはとても重要なこと。いつとは言えないが、日本人選手を獲得できればと思っている」と話した。

 すでに神戸、山形、千葉、東京、横浜を訪れたというササーノ氏は日本人選手について「とても才能がある。テクニックがあって、練習にも真剣に取り組む。一丸となってチームとして戦うことができる」と感じているという。元スペイン代表FWラウルや同MFセナらが中心のコスモスのサッカーは、ポゼッションを重視した攻撃的なもの。同氏は「日本人の良い部分は米国でも間違いなく通用する」と話した。

 またササーノ氏は日本のクラブとの提携について「同じ哲学を持ったクラブとの提携にはいつでもオープンマインドだよ。現時点では日本のクラブと市場を評価している段階だけど、将来的にはあり得る」とした。日本の文化にも感銘を受けているという同氏は「日本の食事は素晴らしい。すし、やきとり…。僕は特にラーメンの大ファンなんだ。お土産で持って帰らないと」と滞在を満喫している様子だった。