けがで戦線を離脱していたJ2千葉のMF井出遥也(21)が、23日の讃岐とのリーグ最終戦での復帰が濃厚になった。

 今季チーム2位となる6得点を挙げている成長著しい若手が、最終戦で逆転プレーオフ進出を狙うチームの切り札となるか。

 この日はミニゲームなど通常メニューをこなした後、約40分間の居残り練習をこなした。まだ試合勘やコンディションなど万全ではないが、「体は動けています」。試合まで残り5日で万全にコンディションを整えるつもりだ。開幕前に目標を「8得点以上」と掲げていたが、「最後の試合で自分で掲げた目標へ、残り2点を取れればいい」と意気込んだ。

 現在チームは8位で、プレーオフ進出圏内となる6位の長崎とは勝ち点差3、得失点差3、7位東京とは勝ち点差1。自力でのプレーオフ進出はない。だが、井出が目標をクリアできれば、自然とプレーオフ進出への可能性も広がってくる。

 その上で「チームが勝つこと。そうしないとプレーオフに行けない。自分がゴールを決めて勝つことが一番いいですけど、まずはチームが勝つことにどれだけ貢献できるか」と力を込めた。

 井出は先月4日の愛媛戦で負傷交代し、全治約1カ月との左足臀部(でんぶ)の肉離れと診断されていた。それ以降、公式戦から遠ざかっていたが、先週から全体練習に復帰。15日の大学生との練習試合でもフル出場を果たしていた。