サッカーJ1の年間優勝を争う明治安田チャンピオンシップ準決勝が行われた28日、浦和を破ったG大阪のブラジル人FWパトリック選手(28)に対し「黒人死ねよ」との人種差別的な書き込みが短文投稿サイトの「ツイッター」上に投稿された。投稿者のプロフィルには浦和サポーターであることが明記されている。Jリーグや両クラブは対応を協議している。

 パトリック選手は「残念で酷な人種差別の書き込みがあった。どんな人でも傷つく。まさかこの国でそういう目にあうとは思わなかった。対応をしっかりやっていただけることを期待している。こういうことは人間としてやるべきではない」とツイッター上で心境を明かした。

 埼玉スタジアムでの一戦はG大阪が3-1で勝った。3点目を決めたパトリック選手は昨夏に加入し、昨季は国内三大タイトル獲得に貢献。今季もJ1で12得点した。

 浦和は昨年3月の試合で、一部サポーターが日本人以外お断りを意味する差別的な横断幕を競技場内に掲げ、Jリーグ初の無観客試合という厳罰を受けた。