サッカーJ1で2年ぶり3度目の制覇を果たした広島の優勝パレードが23日、広島市中心部で行われ、雨の中、約5万人(主催者発表)のファンが選手らと喜びを分かち合った。

 森保一監督は原爆投下から70年の節目に頂点を極めたことに触れ「粘り強く戦い続けて復興を成し遂げた広島を見習い、ピッチ上で最後まで諦めずに戦い抜けた」と誇らしげに話した。

 チームは原爆慰霊碑に献花した後、バスやオープンカーに分乗し、メーンストリートの平和大通り約840メートルを進行。選手らがシャーレ(優勝銀皿)を両手で高々と掲げると、沿道のファンからは歓声が上がった。

 パレード後に催された優勝報告会では、Jリーグの最優秀選手賞にも輝いた主将の青山敏弘選手が「成長を見守ってくれてありがとう。僕はいつまでも皆さんと戦います」と感謝を伝えた。

 広島市南区の中学2年生中胡乃愛さん(14)は「感謝の気持ちをいっぱい叫んだ。ファンを喜ばせてくれてありがとう」と話した。