U-15(15歳以下)日本代表で東京U-15むさしに所属するFW久保建英(たけふさ、14)が来季、飛び級で東京U-18に昇格することが27日、分かった。来年中学3年生ながら高い能力をクラブが評価。1世代上の高校生年代でも通用する実力を備え、さらなる成長が期待できると判断した。スペインの名門バルセロナの下部組織から今年5月に加入した逸材が、上のカテゴリーで磨きを掛ける。

 今季、東京U-15むさしに途中加入後、1学年上の代に交ざっても輝きを放ってきた。公式戦で先発した試合は18戦16発と、ほぼ1試合1ゴールのペースで量産。身体的に14歳という成長期とあって、フィジカルに課題を残しながらも、ボールを持ったときのテクニックとセンスはずばぬけていた。帰国してから環境が変わっても、自ら結果を残したことによって、飛び級という道を切り開いた。

 来季、ユース年代へ飛び級する意味は大きい。ユースの公式戦出場を達成した先には、2種登録でのJリーグ出場が見えてくる。トップチームのJ1での出場こそハードルは高いものの、来季U-23のセカンドチームとして参入するJ3では、活躍次第で中学3年生での出場も現実味を帯びてくる。04年3月に東京V(当時J1)で15歳10カ月でデビューしたFW森本貴幸以来、中学生がJの舞台でプレーするかもしれない。20年東京五輪へ、日本サッカー期待の星が足早にステージを駆け上がっていく。