札幌U-18菅大輝(17)がU-18日本代表ロシア遠征メンバーの一員として、サンクトペテルブルクで16年1月3日から開催されるバレンティン・グラナトキン国際トーナメントに出場する。「行くからにはしっかり結果を残したい。得点を決めて、チームに貢献できれば。目標は優勝です」。31日に離道し、元日に出発する。3度目の代表入りに「(2歳年長の)トップチームのDF進藤亮佑が(2季前の大会で)2点決めているので、個人的には2点以上決めたい」と意気込んだ。

 3歳でサッカーを始めてから、ポジションはFW。10歳で札幌U-12に入ってからは、U-15、U-18と順調にステップアップしてきた。今季は2年生ながら高円宮杯U-18プレミアリーグEASTで、チームトップ、EAST6位の7得点。川口卓哉監督(37)は菅を「左足でパワーあるシュートが打てる選手」と評する。

 チームは今季同リーグで9位と結果を出せず、来季はプリンスリーグ北海道で戦うことになった。「点差がつくと諦めてしまう、メンタル面の弱さを改善できなかった」と振り返り「常に動き続け、考えながらプレーし、決定機をきっちり決める。後輩のためにも来季、プレミアに上がる」と誓いを立てた。

 来季は9年ぶりにユースからトップチーム昇格なしも、自身は2年後の春、トップ昇格という目標をかなえたい。そして、その先がある。「ドイツのクラブチームに入り、日本代表になりたい」。夢への階段を、まずロシアで1段上がってみせる。【沼倉陽一】

 ◆菅大輝(すが・だいき)1998年(平10)9月10日、小樽市生まれ。札幌U-12、U-15を経て現在U-18で背番号18。14年U-16日本代表としてU-16アジア選手権出場、15年はU-17日本代表で新潟国際出場、U-18日本代表に初招集。小樽水産高2年。家族は母と兄妹。171センチ、72キロ。FW。