早大(関東1位)が2-1で神奈川大(関東5位)を破り、5大会ぶり4度目の優勝を果たした。1年生のFW河野朱里が2ゴールの活躍。MF高木ひかり(4年)が大会MVPを獲得した。

 1年生のFW河野が優勝の立役者だ。「タイトルが懸かった試合は楽しい気持ちで臨むと点が取れる」と決勝でも動じなかった。前半22分、ゴール前の混戦の中で右足で押し込んで先制。1-1の後半21分には右CKを頭で合わせて勝ち越しゴールを決めた。

 後輩の頑張りが発奮材料になった。上旬の全日本高校女子サッカー選手権で、出身の藤枝順心(静岡)が9大会ぶりに優勝。河野が在学時の最高は準優勝で、常盤木学園(宮城)や日ノ本学園(兵庫)の前に涙をのんできた。「優勝はうれしい気持ちもあったけど、悔しい気持ちのが大きかった」と力に替えた。

 1年生でレギュラーを獲得し、関東3冠(大学女子リーグ、女子リーグ、女子選手権)を達成する順風満帆なスタート。「早稲田で4連覇する。今日やっとスタートラインに立てた」と決意を新たにしていた。