高知・春野総合運動公園で1次キャンプ中の新潟は29日、キャンプ初の休日(28日)が明け、練習を再開した。ルーキーのMF宮崎幾笑(きわら=17)は、戦術練習で初めてボランチでプレーするなど、フレッシュな動きを見せた。

 宮崎は新潟U-18からトップに昇格した左利きのMF。キレのあるドリブルで勝負する攻撃的なプレーが持ち味だ。キャンプでは左サイドバック、さらにこの日のボランチと、複数のポジションにチャレンジしている。「できることをやってアピールできればいい」。宿舎では、同部屋のDF早川史哉(22)に守備について質問する毎日。理解は急速に進む。

 175センチ、59キロと細身だが、球際の勝負は先輩が相手でも激しい。トップチームでは2種登録選手として、昨年の天皇杯2回戦の秋田戦に先発した。プロ入りした今季、遠慮することなく、試合出場を目指していく覚悟だ。

 「幾笑」という名前には、「いくつもの笑顔を」という思いが込められている。自分のプレーでビッグスワンをいくつもの笑顔でいっぱいにしようと、練習にも熱が入る。