新潟DF早川史哉(22)が夢だったホームデビューを目指す。新潟は9日、ホーム開幕の第3節横浜戦(12日・デンカビッグスワンスタジアム)に向けての練習を聖籠町のクラブハウス練習場で行った。

 5対5の実戦形式の練習。最終ラインに入った早川は大きな声で細かく指示を出し続けた。「まだまだ吉田(達磨)監督(41)の要求に応えられていない」。前節神戸戦(5日)は3-6。ルーキーながら、開幕から2試合連続センターバックでスタメンの早川にとっても屈辱の結果だった。「90分集中してやらないと」。自身を奮い立たせながら、ホーム開幕に備える。

 待ちに待ったホーム戦だ。「一番大きな夢だった」。新潟市出身。新潟のジュニアユース、ユースで育った。デンカビッグスワンスタジアムの大歓声に囲まれてプレーしたいという思いは「1度も絶えたことがない」と言う。

 もちろんポジションが安泰なわけではない。小柄で温和な表情のルーキー。当然、相手の標的になる。「狂ったようにやってほしい」。そんな吉田監督からの注文を真摯(しんし)に受け止める。練習から声を出すこともその1つ。「期待に応えたい」。秘めた闘志を形にする。