守備が首尾よくまとまって、今季初勝利を飾る。開幕3試合2分け1敗のJ2山形は今日20日、C大阪とのホーム開幕戦を迎える。ここ2試合、先制しながら同点を許して勝ち点3を逃した。失点はパスミスなどによるものだが、1人のミスを他の選手がカバーする「連動」を前節後、DF陣は強く意識している。

 DFの要、渡辺広大(29)は「チャレンジ&カバー」と言った。持ち味の相手にプレスをかけ、その選手を他の選手がフォローの準備をして攻撃を阻止する。逆にDFがゴール近くでボールを保持した場合、周囲に助ける意識があれば、ルーズボールなどにすぐに対応できる。それが失点を防ぐことになる。石崎信弘監督(58)も「ミスが出た後のカバー」と話す。

 開幕3連勝と好調のC大阪には、FW柿谷らタレントがそろう。渡辺は「最初にボールを触らせないプレッシャーをかける」と気合十分。「アウェー3試合を勝てなかった。サポーターももどかしい気持ちになっている。そういう気持ちを晴らすゲームにしたい」とも言った。今季1勝で浮上のきっかけをつかむ。