横浜の元日本代表MF中村俊輔(37)が13日、横浜市内での練習後、W杯アジア最終予選について自身の経験をもとにエールを送った。

 18年W杯ロシア大会のアジア最終予選組み合わせ抽選が12日、マレーシア・クアラルンプールで行われ、日本はオーストラリア、サウジアラビアなどと同じB組に入った。日本は9月1日にUAEと初戦を行い、17年9月5日にサウジアラビアとの最終戦を迎えることとなった。

 中村は「1年くらいかけて定期的にやる(大会)。ずっと調子の良い選手がいるわけではないし、けがをする選手も出てくるかもしれない。その中で集まったら試合、集まったら試合となるので、すごく厳しいけどそういったことを重ねることでチームがより強くなる」と話す。

 自身も2度のW杯を経験。中でもジーコジャパンの一員として挑んだ05年アジア最終予選のイラン戦。厳しいアウェーの戦いを思い起こした。「例えばアウェーのとき。僕らの時はイランとやって(観客が)10万人以上いて、グラウンドの(選手の)声が聞こえないんだよ。完全アウェーの中でやって1-2で負けたけど、それによって選手がだんだん『これじゃまずいよね』ってコミュニケーションを取り始めたりした。そういうこともあるから結局(本大会に)いけた」と振り返る。

 今回の組み合わせで中東勢3カ国と対戦することになったが懸念はしていない。「移動も大変だけど、気は入るよね。気持ちが『アウェーにきたー!』って、キュッと締まる。やってやろうという風にチームとしてなれば大きいと思う」と期待を寄せた。