日本代表のバヒド・ハリルホジッチ監督(63)は5日、日本協会の田嶋会長とともに地震の被害を受けた熊本を訪れ、避難所などを訪問した。

 J2熊本FW巻誠一郎(35)が子供たちに「VSハリル」のドリームマッチをプレゼントした。日本協会の依頼を受け、チームメートとともに甲佐町のピッチに、子供たちを集めた。少年少女やその家族など、集まった500人はハリルホジッチ監督にサインを求める列をつくった。

 これだけでも喜びの声が多かったが、巻は列が終わるのを待って、指揮官に「子供たちと一緒にボールを蹴ってやってください」と懇願。最後は肩を抱くようにしてピッチ中央にいざない、子供たちとのミニゲームをスタートさせた。

 意気に感じたハリルホジッチ監督は、自ら得たPKを決める大ハッスル。イベントは大いに盛り上がった。巻は「被災当初はサッカーのことなんか考えられなかった。でも僕らができる最高の復興支援は、やっぱりサッカーなんです」と話した。