FCソウルの崔龍洙監督(42)が、J2熊本FW巻にエールを送った。

 17日に埼玉スタジアムで、アジアチャンピオンズリーグ決勝トーナメント1回戦浦和戦の公式会見に臨んだ。終了後、市原(現千葉)所属当時の後輩にあたる巻について「昨日、宿舎のテレビで見ました。1カ月ぶりに試合ができたんですね」と切り出した。

 「駒大から市原に入ってきた当時のことをよく覚えています。とても真面目な男でした。サッカー選手としてももちろん、選手の枠を超えて活動していると聞きます。彼はどこにいても、人のために役に立てる人間なのだと思います」

 闘志むき出しでプレーする韓国代表のストライカー崔龍洙に、プロになりたての巻は心酔していた。06年ドイツW杯に、日本代表の一員として出場した当時も「あの人に出会えなければ、こうしてW杯に出られることもなかったかも」と話していた。

 兄のように慕っていた崔龍洙監督は、当時30歳。巻はW杯出場、ロシア、中国でのプレーなどをへて、出会った頃の崔龍洙監督よりも年長になった。

 その間に培った人脈、知識、経験のすべてをかけ、故郷のために奔走する“弟分”に、崔龍洙監督は敬意も込めてエールを送った。