J2札幌の四方田修平監督(43)が18日、22日のアウェー讃岐戦に向け、暑さと移動疲れを考慮した対策を練る意向を示した。今季敵地6戦目にして初の飛行機乗り継ぎ移動。07年以来9年ぶりの5連勝と首位キープを目指し「週末は、かなり暑くなるし、乗り継ぎ移動の疲れもある。そういうところも計算して戦いたい」と話した。

 当日22日の香川の予想最高気温は28度。3日の金沢戦は28・7度の暑さの中、1-0辛勝も、新千歳から石川・小松空港への直行便移動だった。今回は乗り継ぎ移動に加え、梅雨入り前で湿度が上がる四国での対戦。試合前の蓄積疲労を最小限にするためメディカルスタッフを通じ、羽田乗り継ぎ間に、機内乾燥によるウイルス感染を防止するための適度な水分補給と、血流を良くするための自主的なストレッチなどを行うよう、指示が出された。

 直行便が少ない四国勢との対戦は、これまでも苦手にしていた。Jリーグ参入後、四国での敵地初戦は、通算10試合で1勝4分け5敗、勝率1割の鬼門。この「壁」を越えるために、きめ細やかな移動対策を施し、勝ち点3につなげる。

 前節水戸戦は先発5人を入れ替え4連勝と、層の厚さが出てきた。今節はジュリーニョの出場停止が明け、マセード、福森も戦列復帰する。指揮官は「どのポジションにも複数の力がある選手がいる」と話しており、体へのケアと巧みなベンチワークを併用し、讃岐と疲労に打ち勝つ。【永野高輔】