磐田の新外国人DFで元ギリシャ代表のパパドプーロス(31)がピッチ上の“パパ”就任に意欲を示した。19日に磐田市で新加入会見に臨んだ。スーツ姿で登場し、緊張した面持ちで「コール ミー パパ(パパと呼んでください)」とあいさつ。ギリシャ語でもパパ=父の意味がある。過去の在籍クラブで主将を任された時期もあり、リーダーシップぶりも期待される“パパ”は「このチームは一体感があって1つのファミリー。はやく貢献したい」と強調した。

 16日に来日し、メディカルチェックを経て18日にクラブと正式契約した。2月に有力選手の“爆買い”のあおりを受け、中国1部の上海申花を退団。以降、ギリシャの古巣オリンピアコスで体を動かしていたという。会見後に練習合流し、フルメニューを消化。磐田の今季の試合動画をチェックし、選手名も覚えようとしている。名波浩監督(43)は「欧州の代表で30試合以上出ている選手は、なかなかいない。組織の中で球際や対人の強さを出してほしい」と期待した。

 Jリーグ選手登録の手続き上、出場は最速で29日の川崎F戦の見込み。磐田の“パパ”は来週にもデビューしそうだ。【保坂恭子】

 ◆アブラアム・パパドプーロス 1984年12月3日、オーストラリア出身。同国国籍を持つ。ギリシャのアリスでプロデビュー。オリンピアコスではリーグ優勝5回。トルコ・トラブゾンスポルを経て中国・上海申花入り。ギリシャ代表で10年W杯など37試合出場。憧れの選手は元イタリア代表ファビオ・カンナバロ。184センチ、84キロ。