新潟は23日、ナビスコ杯第6節横浜戦(25日、デンカS)に向けての練習を聖籠町の練習場で行った。FW平松宗(23)が今季初、そして、自身のホーム初ゴールを狙っている。

 「ホームで勝ちたい。個人的にもビッグスワンでゴールを決めたい」。それを示すように、平松は練習ではボールに食らいついた。こぼれ球を拾っては狙い、球際もGKとの接触を怖がらずにシュートを放った。

 前節柏戦(18日)では、MF小塚和季(21)の決勝ゴールをアシスト。2-1の勝利に貢献した。「ぎりぎりで判断を変えるなど、考えて動くことができている」。ただ、自身はまだ今季無得点だ。ルーキーだった昨季はナビスコ杯のアウェー、松本戦でプロ初得点。この後、リーグ戦も合わせてゴールがない。

 新潟ジュニアユース(現新潟U-15)、新潟ユース(現新潟U-18)と下部組織で育った。ホームのデンカSでのゴールを決めることは夢でもある。新潟は、リーグ戦で3試合連続無得点での引き分け中。守備の堅さと同時に得点力不足も浮き彫りに。「決めるべきところを決めれば勝てる」と平松。

 決定的な場面をものにして、自身の夢を現実のものにする。【斎藤慎一郎】