仙台は今日5日、ホームでナビスコ杯最終節で横浜と対戦する。前日4日の練習で、GK六反勇治(29)とMF金久保順(28)が負傷のため不在に。今日の出場も可能性が低い状況だ。勝てば3年ぶりの決勝トーナメント進出が決まる大一番を前に危機的状況を招いたが、総力を結集させ、勝利を目指す。

 今日が運命の分かれ道だ。予選Bグループ2位の仙台だが、最終節を迎え勝ち点2差の中に6チームがひしめいている。仙台は引き分け以上が条件で、勝てば自力突破、負ければ敗退。渡辺晋監督(42)の就任後は初となる1次リーグ突破がかかっている。本拠で公式戦3連勝を飾り、気持ち良く決勝トーナメント進出を決めようと、チーム全体で意気込んでいた。

 しかしアクシデントは突然やってきた。試合前日の練習をGK六反とMF金久保が欠席。詳細は不明だが金久保は3日に、六反は前日練習のアップ中に違和感を訴えたもようで、ともに先発出場の可能性は低いとみられる。先月29日のリーグ新潟戦でスーパーゴールを決め好調だった右サイドハーフと守護神がそろって不在となりそうだ。

 それでも負けるわけにはいかない。チームは新潟戦以降、横浜戦へ向けてみっちりトレーニングを積んできた。引き分けの場合でも<1>鳥栖-柏が引き分けまたは鳥栖の勝利<2>福岡-新潟が引き分け<3>福岡が勝利しても福岡に得失点差などで抜かれないことのいずれかの条件を満たせば決勝トーナメント進出が決まる。総力戦で黒星を回避し、次のステージへの扉を開ける。