札幌は6日、千葉戦で負傷した元日本代表MF稲本潤一(36)が、5日に札幌市内の病院で精密検査を受けた結果、右膝前十字靱帯(じんたい)断裂と診断されたと発表した。

 全治8カ月で、今季中の復帰は絶望となった。今後、患部の腫れが引き次第、月内にも手術を受ける。

 稲本は昨季から札幌に加入。今季は開幕戦含む8試合に出場し、4月23日C大阪戦では、途中出場で移籍1号となる決勝ゴールを決めるなど、現在首位のチームを支えていた。

 5戦ぶりに先発した4日千葉戦では、ボランチでプレーし、前半14分に相手選手との接触の際に右膝を負傷。担架で運ばれ同17分にMF上里一将(30)と交代していた。検査に同行した佐川和寛トレーナー(39)は「本人は負傷した時点で覚悟が出来ていたのか、冷静だった」と話した。