右大腿(だいたい)二頭筋肉離れから復帰を目指す柏DF山中亮輔(23)は逆転でのリオデジャネイロ五輪メンバー入りを狙う。

 5月8日の川崎F戦で負傷。1度は全治3週間と診断されたが、再検査ではけがの度合いが重く、復帰は第2ステージまでかかる見込みとなった。まだ全体練習にも完全に合流できてない。

 それでも五輪の予備登録メンバー35人には入っているとみられ、下平監督は17日の練習後、「(柏から)複数人入っていると聞いています。(山中も)入っているはず。そういう認識でいます」と言う。

 山中も復帰へ向け、最善を尽くす覚悟だ。けがの状態については「キックの練習などはもう結構できてます。再発するのが一番怖いですが、状態はかなりよくなってきた。そろそろ全力疾走もできそうです」と明かした。

 ただ、置かれている立場が厳しいことは自覚している。同じ左サイドバックには、オーバーエイジ枠でG大阪DF藤春広輝(27)が決定。山中は「(メンバー入りは)厳しいと思いますけど、やれることはやって後悔したくない」と諦めない姿勢を強調していた。