熊本地震の被災者支援のため、オーストリア北東部クレムスで6日、サッカー日本代表の本田圭佑選手(ACミラン)のマネジメント会社が経営に参画するオーストリア2部リーグのSVホルンと四国リーグのFC今治などが親善試合を行い、熱戦を繰り広げた。入場券とスポンサー収入の利益は被災地とオーストリアの慈善事業に寄付される。

 今治は、元日本代表監督の岡田武史氏がオーナーを務めている。親善試合にはオーストリア1部リーグのザンクトペルテンも参加し、本場欧州の力強いプレーを披露。晴れ渡った空の下、ピッチを走り回る選手らにオーストリア在住の日本人や地元住民ら数百人が大きな声援を送った。

 本田選手は親善試合で「スポーツも盛り上がるし、被災地の皆さんの力にもなれる」と強調。ホルンのジョルジェビッチ主将は「元気を出して、厳しい状況を乗り越えてほしい」と被災者にエールを送った。

 岡田氏はサッカーの2010年ワールドカップ(W杯)南アフリカ大会で日本代表監督を務め、本田選手は当時から主力だった。2人は再会を喜び、本田選手は「当時20代前半の僕はいろいろなことを学ばせてもらった」と懐かしそうだった。

 今治がザンクトペルテンを1-0、ホルンを3-2で下した。