J3藤枝が、長野に3-2で逆転勝ちし、クラブ史上初のホーム5連勝を飾った。

 1点を追う前半ロスタイム、MF枝本雄一郎(28)がミドルシュートを決めた。ハーフタイムには、主将DF福王忠世(32)を中心に「ホームでは絶対に負けない」と気合を入れ直して後半へ。勝ち越しを許したが、同29分に再び枝本が右クロスに合わせて再び同点にした。さらに2分後、途中出場のFW平石直人(24)がこぼれ球を頭で押し込んで逆転弾を決めた。

 だが、平石は同40分、守備での接触プレーで左肩を脱臼した。試合後は病院に搬送されたが、担架に乗ったままピースサインをして喜びを表現した。Jリーグで初めて複数得点を挙げた枝本は「みんなが強い気持ちで戦った。結果を出すことを意識していた。選手が連動した動きができている」と手応えを口にした。【保坂恭子】