川崎Fが横浜との“ロスタイム9分”の死闘を制し、Jリーグチャンピオンシップ(CS)進出を決めた。FW大久保ら主力3選手を欠く中、2-0とリードして表示9分のロスタイムに突入。横浜に立て続けに2点を返され、瞬く間に同点に追いつかれたが、ラストワンプレーでFW小林悠(29)がJ“最遅”となる同10分に劇的ヘッド弾。90分以降に両チーム合わせ3発が乱れ飛ぶ打ち合いに終止符を打った。広島を下した浦和とともに年間勝ち点3位以内を確定し、CS出場を勝ち取った。

<ロスタイム・アラカルト>

 ▼「最遅ゴール」 川崎FのFW小林が後半55分に決勝ゴール。記録上は「90+ロスタイム10分」となる。後半55分の得点はJリーグがロスタイムを表記するようになった10年以降では最も遅い時間のゴールとなった。これまでの記録は後半53分(90+8分)で、11年6月25日名古屋戦で浦和FWマゾーラ、12年3月17日横浜戦でMF太田吉彰が記録。その2人はいずれもPKによる得点で、キックするまでに時間を要した。

 ▼ロスタイム両軍合計3発 10年以降では最多。過去に両軍2発は12度。今季は4月10日に甲府が湘南戦、7月2日に鳥栖が東京戦でロスタイムに2ゴールを挙げて勝利した。

 ▼長いロスタイム 前半の記録だが「45+ロスタイム13分」が過去にある。10年11月14日の清水-湘南戦の前半12分に、ゴールポストを支えるポールが壊れ、再開に10分以上かかった。清水MF小野伸二がハプニング後の前半58分にゴール。