来季からJ1、J2入れ替え戦が9年ぶりに復活する案が浮上していることが9月30日、分かった。

 Jリーグ関係者によると、J1の16位とJ2の3位がリーグ戦後にホームアンドアウェー方式で入れ替え戦を行う変更案を、すでにJリーグが検討。J1の16位~18位とJ2の1位~3位の3クラブが自動入れ替えする現行制度から変更するのか、近日中に実行委員会で議題に挙げられ、話し合われる。

 入れ替え戦は04年から5年間、実施。ホームアンドアウェーの2試合で残留、昇格を決める戦いは、勝てば天国、負ければ地獄の死闘が繰り広げられた。一方、現行制度はJ2の1位と2位が自動昇格し、J1昇格プレーオフ(J2の3~6位が参加)で3チーム目を決定。J2の終盤からプレーオフにかけての激しいつばぜり合いが、盛り上がりを見せていた。

 しかし、12年以降プレーオフで昇格したチームは、3年連続で1年でJ2へ降格している現実もある。昨季勝ち上がった福岡も今季降格圏に低迷し、J1との実力差は顕著。入れ替え戦復活となれば、J2にとって昇格のハードルが上がることになる半面、J1はレベルの底上げにもなる。来季からJ1は1シーズン制に再移行予定。転換期を迎えているJリーグが魅力あるリーグ実現へ、入れ替え戦実施も検討材料にする。

<J1とJ2入れ替え制度>

 ◆99年~03年 J2の発足にともない、J1下位2クラブとJ2の上位2クラブの自動入れ替え。

 ◆04年~08年 J1クラブ数を16から18へ拡大にともない、「J1、J2入れ替え戦」を実施。J1の16位とJ2の3位がホームアンドアウェー方式で実施。

 ◆09年~11年 J2が18クラブまで増えたことで入れ替え戦を廃止。J2上位3クラブと、J1下位3クラブが自動入れ替え。

 ◆12年~16年 J2からの自動昇格を上位2クラブとし3位~6位の4クラブによる「J1昇格プレーオフ」で3チーム目の昇格チームを決定。