J1残留を最終節に懸ける磐田に、U-19日本代表FW小川航基(19)が、今日1日に合流することを10月31日、名波浩監督(43)が明かした。小川航は同代表のU-19アジア選手権(バーレーン)での初優勝に貢献。羽田空港着の航空機で帰国し、磐田市には戻らずに仙台入りするという。

 小川航は、1次リーグから5試合に先発して3得点を挙げた。決勝のサウジアラビア戦で、0-0のままもつれこんだPK戦では優勝を決める5人目のキッカーとして見事に成功。エースの責任を果たした。名波監督は、30日深夜に行われた決勝もチェック。「(日本サッカー界の)新しい歴史をつくったチームの主力だった。すごく良かった」と評価した。

 ただ、小川航はベンチから外れる予定だ。チームも3日のアウェー仙台戦に向けて、今日1日に仙台入りするが、名波監督は「ベンチ入りメンバープラス1で、航基を連れて行く。(現地で)一緒に練習をする」と言った。小川航は大会前の合宿から、約1カ月間チームを離れている。さらに疲労や時差でコンディション調整が難しい状況での判断だ。その上での帯同は、チームと小川航の双方にプラスになると判断したとみられる。来季、主力になることが期待される19歳のためにも、J1残留を決めるべき一戦になる。【保坂恭子】