浦和が横浜に引き分けたが、年間勝ち点1位を決めた。

 堅守の横浜に対し、前半から浦和が積極的に攻撃を仕掛ける。8分、右サイドを攻め上がったDF森脇からのクロスにFW興梠が頭で合わせたが、枠を捉えられなかった。続く13分には相手陣内でパスを受けたMF駒井がドリブルでペナルティーエリア右深くまでボールを運ぶも、クロスはDFに阻まれた。

 多くの時間を敵陣内でプレーした浦和は42分にDF槙野がペナルティーエリア左で反則を獲得。MF高木が右足で直接狙ったが、GKに弾かれた。横浜は25分にペナルティーエリア近くでフリーキックを得た以外はチャンスらしいチャンスはなし。互いに得点がないまま前半を終えた。

 後半も浦和が攻める。開始早々にMF柏木からのボールをエリア内のFW武藤がボレーで合わせたが、GK正面だった。前半から攻守の形勢は変わらず我慢比べの時間が続いた中、均衡を破ったのは浦和。21分、細かいパスをつないでゴール前に迫ると、味方のシュートに詰めたMF柏木が左足で押し込んだ。

 自力での年間勝ち点1位に大きく近づいた浦和だったが、横浜が一瞬のすきを突いた。40分、FW伊藤の縦パスにMFマルティノスが反応。エリア内から左足で右隅に決め、同点に追いついた。

 同点のまま試合は終了。勝ち点1差で2位だった川崎FがG大阪に敗れたため、年間勝ち点1位が決まった。