横浜は浦和に引き分け、第2ステージ7位、年間勝ち点10位で今季のリーグ戦を終えた。

 今季限りで退団するDF小林祐三(30)はこの日がJ1通算300試合出場だった。1失点は喫したが、後半40分に途中出場のMFマルティノスがカウンターから左足シュートを決め同点に追いつくと、最後は浦和の猛攻に耐え、勝ち点1を手にした。

 小林は11年に柏から横浜入りした。リーグ最終戦を終え「順位は、自分が来てから最低の成績だったのでちょっと悔しい」と話した。09年(10位)以来の年間での2ケタ順位に終わり「(浦和とは)2、3年前まではお互い変わらなかった。積み上げの差でここまで差をつけられて悔しい気持ちはある」と率直な気持ちを口にした。

 最終戦に臨む前は「90分、サッカーができるのはみんなからの贈り物」と感じながらピッチに立った。「(退団の決定に)いろんな人が泣いてくれて、怒ってくれたことは、自分のやってきたことの証明。全力でピッチで出すことを考えた」と振り返る。試合後はマリノスサポーター席に1人で向かい感謝の意を示した。サポーターからの声援を全身で受け止め「あの光景は忘れないし、忘れたくない」。横浜でJ1通算300試合を達成した小林は、新天地で再びサッカーと向き合う。